◎ペンス氏の弁護士は先週、インディアナ州の自宅で機密文書を発見。FBIに引き渡した。
2016年7月16日/ニューヨークの会見場、ドナルド・トランプ氏とマイク・ペンス州知事(Doug Mills/The New York Times/Getty Images)

米下院は24日、ペンス(Mike Pence)前副大統領の自宅で機密文書が見つかり、連邦捜査局(FBI)に引き渡されたと発表した。

下院監視・説明責任委員会のコーマー(James Comer)委員長によると、ペンス氏本人から同日、機密文書の発見について連絡を受けたという。

SNSには
▽みんな機密文書好きすぎだろ!
▽ホワイトハウス関係者は全員ケツの穴まで検査されろ!
▽ペンスは「トランプ、くそったれ」と書いたメモを大事に保管していたに違いない。
などと言った投稿が寄せられている。

ペンス氏の弁護士は先週、インディアナ州の自宅で機密文書を発見。FBIに引き渡した。

司法省の特別検察官はバイデン(Joe Biden)大統領とトランプ(Donald Trump)前大統領のファイル所持を捜査している。

トランプ氏はフロリダ州の自宅に機密文書数百件を保管し、政府による回収の試みを妨害した疑いでも捜査を受けている。

報道によると、ペンス氏の弁護士は国立公文書館に機密文書が見つかったことを通知したという。

コーマー氏は書簡を引用し、「FBIは文書を回収するためにペンス氏の自宅を訪れた」と説明した。

また弁護士は、「任期満了後、機密に分類される少数の文書が不注意で箱に入れられ、ペンス氏の自宅に運ばれた」としている。

ワシントン・ポスト紙などによると、ペンス氏は今回の事態を受け、機密文書の取り扱いに詳しい専門家に助言を求めたという。

弁護士は書簡の中で、「ペンス氏はバイデン大統領の自宅で機密文書が見つかったことを受け、専門家に支援を求めた」と述べている。

弁護士が発見した機密文書は「機密または機密情報を含む可能性のある少数の文書」とされ、ペンス氏の金庫に保管されていたという。

報道後、トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に声明を投稿。2024年大統領選に立候補すると噂されているライバルを擁護した。「彼は無実です。彼は不正を働く人間ではありません。彼にかまわないで!」

ペンス氏はこの数カ月、「自分は機密文書を法律に基づいて処理している」と繰り返し発言していた。

ペンス氏は先日放送されたCBSニュースのインタビューで、「自宅に保管している文書を慎重かつ徹底的に見直している」と述べていた。

共和党はバイデン氏が昨年11月の中間選挙前に文書が見つかったにもかかわらず、その事実を公表していなかったと非難している。

司法省とFBIは先週末、デラウェア州のバイデン邸を半日捜索し、新たな機密文書6点を発見した。

文書の詳細は明らかにされていないが、副大統領時代と上院議員時代のものと伝えられている。

ガーランド(Merrick Garland)司法長官は今月、バイデン氏の機密文書取り扱いを捜査するために、元検察官であるロバート・ハー(Robert Hur)氏を特別検察官に任命した。

PBSニュースはペンス氏の文書について、「機密のレベルは明らかにされていないが、バイデン氏と同様、見つかった時点ですぐ関係機関に連絡したとみられる」と報じた。

司法省がペンス氏にも特別検察官を任命するかは不明だ。下院のコーマー委員長は「ペンス氏本人から調査に全面的に協力すると申し出を受けている」と述べた。

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