◎司法省と連邦捜査局(FBI)の捜査員は20日、デラウェア州のバイデン邸を捜索し、オバマ政権時代の文書および上院議員時代の文書、合わせて6点を押収した。
2023年1月12日/米ワシントンD.C.ホワイトハウス、バイデン大統領(Andrew Harnik/AP通信)

バイデン(Joe Biden)米大統領の弁護士は21日、司法省がデラウェア州ウィルミントンにあるバイデン氏の自宅を捜索し、新たな機密文書を発見・押収したと発表した。

弁護士によると、家宅捜索を行ったのは司法省と連邦捜査局(FBI)の捜査員。20日にデラウェア州の自宅を捜索し、オバマ政権時代の文書および上院議員時代の文書、合わせて6点を押収したという。

副大統領時代の手書きのメモも押収された。

この問題の調査に当たるイリノイ州の連邦検事局も「新たな文書が見つかったことを認識している」と発表した。

同局は声明の中で、「FBIが20日にデラウェア州ウィルミントンの大統領官邸を合意の上で計画的に捜索したことを認識している」と述べている。

バイデン氏の個人弁護士であるバウアー(Bob Bauer)氏によると、捜索は20日の現地時間午前9時45分に始まり、午後10時30分頃に終了したという。

バイデン夫妻は捜索に立ち会わなかった。

バウアー氏は声明の中で、「捜査員は数十年前の手書きのメモ、ファイル、書類、バインダー、記念品、やることリスト、スケジュール、リマインダーを含むバイデン大統領の全ての記録をチェックした」と強調した。

バウアー氏によると、司法省は今月初めに機密文書が見つかった後、バイデン邸の捜索を申し出たという。

サウバー(Richard Sauber)大統領特別顧問は21日、ホワイトハウスは司法省と特別検察官の捜査に全面的に協力すると声明を出した。サウバー氏によると、バイデン氏とジル夫人は捜索に立ち会わなかったという。

サウバー氏は声明の中で、「バイデン大統領の弁護士とホワイトハウスの顧問室は司法省の捜査が迅速かつ効率的に行われるよう、引き続き協力していく」と述べている。

ガーランド(Merrick Garland)司法長官はバイデン氏の機密文書取り扱いを捜査するために、元検察官であるロバート・ハー(Robert Hur)氏を特別検察官に任命した。

バイデン氏は今週、カリフォルニア州を訪問した際、この件について自らコメントし、司法省の捜査に全面的に協力すると約束した。「我々は一握りの文書が間違った場所に保管されているのを発見し、すぐに公文書館と司法省に引き渡しました」

「この捜査で何もやましいことはないと分かるでしょう。後悔はしていません。弁護士から言われたことに従っています。私たちが今やっている仕事と同じです」

トランプ(Donald Trump)前大統領もフロリダ州の邸宅マー・ア・ラゴに機密文書数百件を保管し、政府による回収の試みを妨害した疑いで別の特別検察官の捜査を受けている。

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