◎イラン指導部は9月以降、反政府デモと国際社会の厳しい批判に直面している。
国営イラン通信(IRNA)は30日、イラン陸軍がオマーン湾の沿岸地域とホルムズ海峡付近で定例の軍事演習を開始したと報じた。
ホルムズ海峡はペルシャ湾の入り口に位置し、世界で海上輸送される原油のおよそ20%が通過する極めて重要な海路である。
IRNAによると、訓練のコードネームは「ゾルファガール1401(olfaghar-1401)」。戦闘機、戦車、輸送機、ヘリコプター、無人機、潜水艦などが参加する予定だという。期間は明らかにしていない。
またIRNAは「陸軍はミサイルや防空システムもテストする」と伝えた。
別の政府系メディアは関係者の話を引用し、「この演習は外国の脅威や侵略に対処する態勢を整えることを目的としている」と報じた。
イランは防衛力の向上と兵器のテストを目的とする訓練を定期的に行っている。
イラン指導部は9月以降、反政府デモと国際社会の厳しい批判に直面している。
ヒジャブ(スカーフ)を正しく着用していないという理由でクルド人女性のアミニ(Mahsa Amini)さんが首都テヘランで道徳警察に殴り殺された事件は発生から3カ月半を迎え、今も各地で小規模なデモが続いている。