◎ケニア軍はコンゴ東部最大の都市である北キブ州の州都ゴマに駐留する予定。
コンゴ民主共和国東部に12日、ケニア陸軍の第一陣が到着した。
この部隊はコンゴ軍と協力してこの地域で活動する反政府勢力「3月23日運動(M23)」の暴力に対処する。
他の東アフリカ諸国も部隊を派遣する。ケニア政府によると、この地域に派遣される兵士は900人程度になる予定。
ケニア国防軍の最高司令官は12日、首都ナイロビで行われた出発式で任務中は同盟国の法律と規律を守るよう求めた。
ケニア軍はコンゴ東部最大の都市である北キブ州の州都ゴマに駐留する予定。
北キブ州では軍とM23の戦闘が激化していると伝えられている。
ケニアのルト(William Ruto)大統領は声明で、「このミッションはコンゴと東アフリカ地域の安全を確立するためのものであり、急を要する」と述べた。
東アフリカ共同体(EAC)は今年6月の首脳会議でコンゴ東部に支援部隊を派遣することに合意した。ウガンダ、ブルンジ、南スーダンが部隊を派遣する予定だ。
M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される武装勢力で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。
しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。昨年11月頃から活動を活発化させた。
コンゴ政府はルワンダ政府がM23を支援していると非難しているが、ルワンダはこの主張を否定している。
1994年のルワンダ大虐殺で告発されているフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているとみられる。