◎インドで落雷事故は珍しくなく、毎年数千人が死亡している。
インドの落雷(Getty Images)

インド当局は24日、北部ウッタルプラデシュ州で落雷と豪雨による事故が多発し、直近の24時間で少なくとも36人が死亡したと報告した。

州政府によると、少なくとも12人が落雷で、24人が家屋の倒壊に巻き込まれ死亡したという。

同州郊外では15歳の少年が屋根の上で落雷を受け、即死した。

この少年の父親はAP通信の取材に対し、「息子は友人と一緒に屋根に上がり、雷に打たれてしまった」と語った。父親によると、友人も重傷を負い、病院で治療を受けているという。

ウッタルプラデシュ州政府はこの5日間で39人が雷に打たれ死亡したと報告している。インド気象局は雷から身を守るガイドラインを策定し、市民に警戒を呼び掛けている。

インドで落雷事故は珍しくなく、毎年数千人が死亡している。事故のピークは梅雨の6月~9月。

インド気象局は「地球温暖化が落雷を後押ししている」と指摘している。同局によると、気温が1度上昇すると、落雷の件数は12倍増加するという。

インドの落雷数はこの1年で34%増加し、死者も急増している。昨年雷に打たれて死亡した人は確認できているだけで2869人。この5年で約2倍に増加した。

森林伐採、水域の減少、大気汚染も落雷の増加に一役買っているとみられる。

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