◎ニジェールでは毎年雨季に死者が報告されるが、今年の犠牲者数は平年よりかなり多い。
2013年9月5日/ニジェール、首都ニアメー郊外の集落(Boureima Hama/AFP通信/Getty Images)

ニジェール政府は19日、6月以降に発生した洪水の死者が159人に達し、22万5000人以上が被災したと報告した。

政府の報告書によると、121人が家屋の倒壊に巻き込まれて死亡。38人が溺死した。

負傷者は少なくとも185人、被災者は22万5539人と報告している。

被害は地方に集中しており、日を追うごとに悪化している。9月4日付の報告書では死者103人、被災者は14万人だった。

南部マラディの被害が特に深刻で、死者68人と報告されている。

家屋の浸水被害件数は約2万6000戸。学校、保健所、穀物倉庫も被害を受けた。多くの農家が農作物と家畜を失っている。

一部地域では日照不足で害虫が発生し、多くの農作物が被害を受けた。

気象当局によると、雨期は9月末まで続く見込み。

約200万人が生活する首都ニアメーの天候は比較的安定しているが、当局によると、このペースで雨が続けば主要河川のニジェール川が氾濫する可能性があるという。

政府はニアメーを含むニジェール川流域の市民に最新の気象情報を確認するよう呼びかけている。

ニジェールでは毎年雨季に死者が報告されるが、今年の犠牲者数は平年よりかなり多い。昨年は70人が死亡し、20万人が被災した。

ニジェールは洪水だけでなく食料危機とも闘っている。政府によると、人口の20%、440万人以上が深刻な食料難に陥っている。

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