◎子供2人の遺体は先週、オークランドの家族がネットオークションで購入したスーツケースの中から発見された。
韓国の警察当局は22日、先週ニュージーランドでスーツケースの中から発見された子供2人の遺体について、遺棄に関与した可能性がある女性が韓国にいるとみられると発表した。
韓国警察庁の報道官は22日の記者会見で、「出入国管理記録を確認した結果、NZで発見された子供2人の親族とみられる40代の女性は2018年に入国し、出国した記録はない」と説明した。
報道官によると、警察庁はNZ警察から捜査協力依頼を受け、情報を提供したという。
報道官は記者団に対し、「警察庁にこの女性を追跡、拘束する権限はない」と述べた。「この女性はNZで起きた事件に関与している可能性があるニュージーランド人であり、現時点で私たちに何か行動を起こす権限はありません...」
報道官はNZ政府が公式に引き渡しを要請しない限り警察庁は関与できないとする一方、捜査が進み、国際刑事警察機構(インターポール)がこの女性に対する「レッドノーティス(赤手配書)」を発効すれば、対応することになるだろうと説明した。
レッドノーティスは被疑者の身柄引き渡しを目的とし、所在の特定と身柄の拘束を要請するものである。
この女性は韓国で生まれ、その後NZに移り住み、市民権を得た。
NZ警察はこの女性が過去に住んでいた住所がスーツケースが何年も保管されていた倉庫に登録されていたことから、遺体で見つかった子供2人のことを知っているとみている。
遺体は先週、オークランドの家族がネットオークションで購入したスーツケースの中から発見された。2人の年齢は5歳~10歳と推定されている。
NZヘラルドによると、このスーツケースは3~4年前から倉庫で保管されていたという。