◎東部郊外の集落を流れる河川の堤防が決壊し、広い範囲で浸水が確認された。
国際赤十字社は31日、ウガンダ東部の丘陵地帯で豪雨による洪水が発生し、少なくとも10人が死亡したと発表した。
地元メディアによると、東部郊外の集落を流れる河川の堤防が決壊し、広い範囲で浸水が確認されたという。
ソーシャルメディアで共有された動画には、民家とバナナ園が水没し、住民と思われる人々が助けを求める様子が映っていた。
AP通信は自治体関係者の話を引用し、「犠牲者はさらに増える可能性が高い」と報じている。
一部の地元メディアは濁流に流される遺体を複数確認したと報じた。
ウガンダのムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は31日の声明で、「温室効果ガスをほとんど排出していない貧しい国々の市民が地球温暖化の影響を最も強く受けている」と語った。
首相府の報道官によると、政府は被災地に救助チームを派遣し、自治体の支援に当たっているという。
ウガンダの雨季は3月~5月と10月~12月だが、夏場に大雨が降ることも珍しくない。
赤十字によると、東部の丘陵地帯の住宅は川沿いや山の麓に集まっているため、洪水や土砂崩れの影響を受けやすいという。
政府はこの地域の住民に移転を要請し、この数年で数百人が首都カンパラなどに引っ越したと伝えられている。しかし、住民の大半は先祖代々の土地を手放せずにいる。