◎パキスタンではここ数日大雨が続いており、最大都市カラチでも広い範囲で冠水が報告された。
2022年7月9日/パキスタン、南部カラチの道路(Akhtar Soomro/ロイター通信)

パキスタン政府は9日、南部で大雨による洪水が発生し、数十人が死亡したと発表した。

南西部バロチスタン州では、子供や女性を含む少なくとも57人が死亡したと伝えられている。同州政府の報道官によると、ここ数日の豪雨で8つのダムが決壊したという。決壊したダムの規模は明らかにされていない。

バロチスタン州で被害を受けた家屋は数百戸と伝えられているが、地元メディアはさらに増える可能性があると報じている。

北西部カイバル・パクトゥンクワ州では土砂崩れにより家屋が倒壊し、6歳児を含む少なくとも2人が死亡、4人が負傷した。

パキスタンではここ数日大雨が続いており、最大都市カラチでも広い範囲で冠水が報告された。

パキスタン海軍は9日、バロチスタン州に兵士を派遣し、州政府の活動を支援していると報告した。

地元メディアによると、今シーズンの雨季の降水量は例年のほぼ2倍に達したという。

隣国のアフガニスタンでも大雨が続いている。タリバンの報道官は8日、東部と南部で洪水が発生し、24人が死亡したと発表した。

モンスーンがもたらす雨季の大雨はインドとバングラデシュでも猛威を振るい、先月だけで数十人が死亡、少なくとも600万人が浸水被害に遭ったと推定されている。

バングラデシュの洪水はこの20年で最悪の規模になる可能性があると予想されている。

2022年7月9日/パキスタン、南部カラチの道路(Akhtar Soomro/ロイター通信)
アフィリエイト広告
スポンサーリンク