◎当局によると、約30人が重傷で、意識不明の状態で病院に搬送された人もいるという。
コロンビア当局は26日、中部トリマ州の闘牛場の一部が崩壊し、少なくとも4人が死亡、約30人が重傷を負ったと発表した。
会場では一般市民が場内で牛と闘う伝統行事が行われていた。
ソーシャルメディアで共有された動画には、3階建て観客席の一部が崩壊する様子が映っていた。
トリマ州知事は地元メディアのインタビューの中で、「多くの負傷者が市内の病院に搬送され、現時点で女性2人、男性1人、子供1人の死亡を確認している」と述べた。
当局によると、約30人が重傷で、意識不明の状態で病院に搬送された人もいるという。
州知事は一般市民と牛が闘うイベントの中止を要請していたが、法的拘束力はなく、イベントは決行されたと説明した。
次期大統領のペトロ(Gustavo Petro)氏は以前にも同様の事故が発生していると懸念を表明し、地元当局にイベントを禁止するよう促した。
ペトロ氏はツイッターに、「州知事や市長に人や牛が死ぬようなイベントを禁じるようお願いする」と投稿した。
現職のドゥケ(Ivan Duque)大統領は警察に捜査を命じたとツイートしている。
崩壊した観客席は木造で、地元メディアは警察筋の話を引用し、「当局は会場の定員、当時の収容者数、工事の記録などを調査する」と報じている。