◎英王室がルワンダを訪問するのは初めて。
イギリスのチャールズ(Prince Charles)皇太子が21日、英連邦首脳会議の開催地であるルワンダに到着した。
同会議が開催されるのは2019年以来3年ぶり。昨年と一昨年はコロナウイルスの感染拡大を受け延期された。
英王室がルワンダを訪問するのは初めて。
イギリスとルワンダは物議を醸している亡命希望者の移送協定で国連を含む人権団体から批判を浴びている。
欧州人権裁判所(ECHR)は先週、イギリスに不法入国した移民をルワンダに強制送還する協定に待ったをかけ、第1便の離陸を阻止した。
英タイムズ紙などによると、チャールズ皇太子はこの協定を「ぞっとするもの」と呼んだという。
チャールズ皇太子とカミラ(Camilla, Duchess of Cornwall)夫人は21日遅くにルワンダの首都キガリに到着し、政府高官の歓迎を受けた。
チャールズ皇太子は声明で、「今回の首脳会議は英連邦の気候変動対策、若者への機会提供などといった問題に変化をもたらす可能性を持っている」と述べた。
報道によると、皇太子とカミラ夫人は1994年のジェノサイド(大量虐殺)の生存者および加害者と面会する予定。フツ族はツチ族の住民数十万人を虐殺した。
また夫妻はジェノサイドの犠牲者の遺骨が埋葬されている首都郊外の教会も訪問する予定。
英連邦首脳会議は2年1度開催される。