◎アジアの金融ハブである上海はほぼ2カ月間厳しい制限下に置かれていた。
上海市当局は30日、市内の企業に対するコロナウイルス規則の一部を6月1日に解除すると発表した。
アジアの金融ハブである上海はほぼ2カ月間厳しい制限下に置かれていた。
当局は封鎖期間中に影響を受けた企業への支援と、経済活動を活性化させる計画も合わせて発表した。
首都北京も公共交通機関の一部とショッピングモールなどの営業を再開している。
保健当局によると、上海の過去24時間の新規陽性は122人だった。
上海の企業は6月1日から本格的にオフィス業務を再開することになる。
当局は支援策の一環として、自動車購入者への減税、地方債の発行促進、建設プロジェクトの承認手続き簡素化などを導入する。また、電気自動車に乗り換えた個人は1500ドルの補助金を請求できる。
企業への支援は保険や家賃の支払い期限延長、公共料金の減免などが導入される。当局は銀行に中小企業向け融資を強化するよう求める方針である。
また当局は小売業者、eコマース・プラットフォーム、文化、観光、フィットネス分野の企業を支援する取り組みも進めるとしている。
2カ月にわたる完全封鎖は企業活動に深刻な影響を与え、多くの市民が収入を失い、食料の確保に苦労し、精神的負担を強いられた。
北京当局は29日、感染を抑え込んだとして、市内のいくつかの地域の規則を緩和した。これにより、ほとんどの公共交通機関が運行を再開し、中心部の一部地域に対する封鎖制限もまもなく解除される予定である。
ショッピングモールの営業も一部許可され、南西部と北東部の企業はオフィス業務を再開した。