◎南アフリカは先月、約2年間維持した規制(国家的災害事態)を解除した。
2021年10月28日/南アフリカ、首都ヨハネスブルグの医療機関(Getty-Images/AFP通信)

南アフリカの保健省は5日、コロナ規則を一部見直し、屋外でのマスク着用義務を廃止した。

教室、屋内集会、その他の密閉された公共の場ではマスクの着用を求められる。

100人以上を収容できる屋内外のスタジアムでは、参加者が全員ワクチン接種を受けていれば、収容率50%でイベントや集会を開催できる。

その他の小規模集会も参加者の陰性を証明できれば実施可能。

旅行に関しては、すべての外国人旅行者にワクチン接種を義務付ける。入国時には接種証明とPCR検査の陰性証明(72時間以内)が必要。

南アフリカの公式の累計感染者は380万人以上、死者は10万人を超えた。

ワクチン接種率は欧米に比べると低く、1回接種した人は4日時点で人口の36%、2回接種は31%にとどまっている。

同国は昨年11月にオミクロン株を検出し、過去最悪の感染拡大に見舞われたが、死者はデルタ株の拡大時より少なかった。

オミクロン株は1カ月ほどで収まり、3月上旬には2日連続で死者ゼロを記録した。ラマポーザ大統領は先月、約2年間維持した規制(国家的災害事態)を解除した。

同国の感染者数は4月末頃からゆっくり上昇している。保健当局によると、2つの新しいオミクロン株(BA.4とBA.5)への置き換わりが進んでいるという。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は4日、南アフリカの感染者が増加していることについて、BA.4とBA.5が原因と声明を発表した。

5月4日の新規陽性者6100人、直近1週間の平均は4500人で、4月初旬の約3倍に増加した。ただし死亡者数はほとんど増加しておらず、直近1週間の平均は10人を下回っている。

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