◎新規陽性の大半はオミクロン株のBA.4とBA.5系統で占められている。
2022年4月5日/南アフリカ、ソウェトの市場(Thoko Chikondi/AP通信)

南アフリカ政府は29日、過去2週間のコロナウイルス新規陽性者と入院患者が急増したことを受け、予想より早く第5波に突入するという見方を示した。

保健省によると、新規陽性の大半はオミクロン株のBA.4とBA.5系統で占められているという。

保健省の報道官は29日の記者会見で、「現在の急増は第5波の到来が予想より早いことを示唆している」と述べた。

また報道官は今後数日間、感染者の増加が続くかどうかを注意深く観察しつつ、ワクチンの展開を粛々と続けると強調した。

保健省のまとめによると、直近1週間の陽性者は約4000人。数週間前は3桁だった。入院患者も増加しているが、死者はほとんど増えていない。直近1週間の死者数は約20人。

保健省報道官は、「科学者が指摘しているより強力な変異株は今のところ確認されておらず、第5波は5月~6月に到来すると予想されている」とした。

現在の新規陽性の85%を占めている3州(ハウテン、クワズール・ナタール、西ケープ)の検査陽性率は20%を超えたと報告されている。

国立感染症研究所によると、入院患者も増加しているが、昨年1月や7月のような状態に陥る可能性は低いという。1月のデルタ株拡大時の1週間あたり死者数は600人近くに達した。

南アフリカはアフリカ大陸の中で最も多くの感染者を報告している。累計陽性は370万人、累計死者は10万人、ワクチン接種率(2回接種)は人口の約30%。

アフリカ大陸では25万人以上がコロナで死亡しているが、超過死亡を考慮するとその数ははるかに多いと考えている。

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