◎フジモリ氏は先月にも体調を崩し緊急搬送されている。
ペルーの刑務所当局は17日、大統領在任中の「人道に対する罪」で服役中のフジモリ元大統領(83歳)が体調を崩し、病院に緊急搬送されたと明らかにした。
当局は17日のツイートで、「元大統領は血圧低下と不整脈で再び体調を崩し、緊急搬送された」と説明した。
地元メディアによると、フジモリ氏は先月にも体調を崩し緊急搬送されたという。
当局は、「フジモリ氏の容体は安定し、病院で経過観察を受けている」と報告した。フジモリ氏は昨年10月に心臓の手術を受けている。
報道によると、フジモリ氏は先月3日にも不整脈で緊急搬送され、11日間入院したのち、警察基地に戻された。
ぺルーの憲法裁判所は先月、殺人と汚職の罪で禁固25年の実刑判決を受けたフジモリ氏を赦免すると発表した。これは、クチンスキ大統領(当時)が2017年に与えた恩赦を復活させたものである。
しかし、米州人権裁判所(IACHR)は今月8日、憲法裁判所の決定に異議を唱え、フジモリ氏の釈放を認めないようペルー政府に要請した。
カスティジョ政権はIACHRの決定に従うと述べている。
フジモリ氏は1991年と1992年に実行された「反テロリスト作戦」と呼ばれる作戦を指揮し、子供を含む反対派勢力25人を殺害した。