◎映画芸術科学アカデミーは公式声明でスミスの行動を非難すると述べ、調査の開始を宣言した。
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ハリウッドスターのウィル・スミスは28日、アカデミー賞の授賞式でクリス・ロックを平手打ちしたことを謝罪した。
スミスはインスタに投稿した声明の中で、「クリス、私は公に謝罪したいと思います」と述べた。「私は一線を越え、間違っていたのです...」
アカデミー賞を運営する映画芸術科学アカデミーは同日、スミスを公式に非難し、審査を開始すると発表した。
スミスは27日、主演男優賞のプレゼンターを務めたロックが妻のジェイダ・ピンケット・スミスに「G.I.ジェーン2に出演しますか?」とジョークを言ったことに憤慨し、ステージ上でビンタを叩き込んだ。
1997年に公開された映画「G.I.ジェーン」は、主演のデミ・ムーアが丸刈りを披露したことで話題を集めた。
ピンケット・スミスは脱毛症と闘っていることを公表し、頭を剃り上げている。
ビンタから数分後、スミスはビーナスとセリーナ・ウィリアムズの父親を演じた映画「ドリームプラン(原題:King Richard)」で初のオスカーを手にした。
スミスはインスタに投稿した声明の中で、「あらゆる形態の暴力は毒であり、破壊的です」と述べている。「昨夜のアカデミー賞での私の振る舞いは容認できないし、許しがたいものでした。ジョークは仕事の一部ですが、私はジェイダの病状に関するジョークに耐えられず、感情的に反応してしまいました」
スミスはロックに直接謝罪し、「言い過ぎた」と述べている。また、映画芸術科学アカデミーとウィリアムズ家にも謝罪した。
しかし、映画芸術科学アカデミーは公式声明でスミスの行動を非難すると述べ、調査の開始を宣言した。「私たちはこの事件に関して正式な調査を開始し、細則、行動基準、およびカリフォルニア州法に従いさらなる措置を検討します」
スミスの広報チームはこの謝罪でスミスのキャリアとアカデミー賞との関係が修復されることを望んでいる。
スミスの声明は細心の注意を払っていた。スミスは言葉遣いに注意し、なぜあのような反応をしたのかを、弁解しようとせず、正直に書き記している。
しかし、謝罪で問題が解決するかどうかは不透明な情勢である。
ロックも近いうちに何かしらの声明を発表すると思われる。コメディアン兼俳優は今のところ、ビンタ事件もジョークのひとつとして受け流そうとしているように見える。
ロックは警察への被害届提出を拒否し、ビンタを受けた後もバックステージで冗談を言ったと伝えられている。
主要メディアによると、ロックは「モハメド・アリに殴られても傷ひとつ付かない」と、スミスが2001年に主演した伝記映画「アリ」を引き合いに出し、ジョークを飛ばしたという。
しかし、ビンタに関する報道が消えたとしても、27日の出来事は映画芸術科学アカデミーに損害を与え、この先何年も暴力事件として語り継がれることになる。
アカデミーの理事会は30日に会合を開き、スミスに対してさらなる措置を取るかどうかを議論すると報じられている。
一部のメディアは主演男優賞取り消しもあり得ると報じているが、どうなるかは分からない。
今回明確に謝罪したことで、厳しい処分ではなく、資格停止などの緩い処分になるという見方もある。
ひとつだけ確かなことは、ビンタ事件に対する世界の関心は依然として高く、ファンはこの事件がどこに行き着くのか注目している。
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