◎射殺されたのはDFのエルナンデス選手。パナマのサッカー代表選手が殺害されたのはこの6年間で2回目。
パナマのサッカースタジアム(Getty Images)

中米パナマのサッカー代表選手が港湾都市コロンで射殺された。地元警察が4日、明らかにした。

それによると、警察は容疑者1人を現行犯逮捕したという。

射殺されたのはDFのエルナンデス(Gilberto Hernández、26歳)選手。地元メディアによると、パナマのサッカー代表選手が殺害されたのはこの6年間で2回目。

エルナンデス氏は3日、コロン中心部の通りを友人たちと歩いていたところ、タクシーに乗った容疑者に撃たれた。これによる、エルナンデス氏が死亡、友人とみられる7人が負傷した。

コロンは首都パナマシティの北方約80キロに位置し、パナマ運河を利用する船舶が行き交う港湾都市である。

政府の統計によると、コロンでは昨年、殺人事件が102件発生。その多くに麻薬密売組織が関与しているという。

コロンでは2017年、サッカー代表として2018FIFAワールドカップに出場する予定だった選手が射殺されている。

エルナンデス氏は同国のプロサッカーリーグでプレーしていた。代表チームでは今年3月に世界王者アルゼンチンとの親善試合に出場。パナマは0-2で敗れた。

試合後、エルナンデス氏はアルゼンチンのスター、メッシ(Lionel Messi)選手と撮った写真をSNSに投稿していた。

パナマサッカー連盟はX(旧ツイッター)に声明を投稿。エルナンデス氏に哀悼の意を表し、国を挙げて銃暴力に立ち向かう必要があると訴えた。

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