メキシコ当局が麻薬カルテルの秘密診療所を摘発、8人救出 ハリスコ州
現場は西部ハリスコ州テカリトランの農場で、州都グアダラハラから約160キロ離れた場所に位置する。
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メキシコ当局が国内有数の麻薬組織「ハリスコ新世代(CJNG)」が関与したとみられる秘密診療所を摘発し、拘束されていた8人を救出した。現場は西部ハリスコ州テカリトランの農場で、州都グアダラハラから約160キロ離れた場所に位置する。捜査当局は9月6日に施設を急襲し、CJNGの構成員とみられる6人を逮捕した。
州検察によると、救出された8人はいずれもCJNGに勧誘された人々だった。犯罪に従事させられる過程で負傷し、治療や回復のため施設に収容されていたとされる。このうち2人は救出時、松葉杖を使っていた。当局は8人が自由を奪われた状態にあったと説明している。現場からは違法薬物のほか、銃器や弾薬も押収された。
捜査の発端となったのは、グアダラハラ近郊に住む20歳の男性の失踪だった。男性は7月下旬、自宅を出て、農場での仕事を紹介されたとしてタクシーに乗った後、行方が分からなくなった。当局は男性の捜索を進める中で今回の施設を発見したという。
今回の事件は、メキシコで若者を犯罪組織に引き込む「偽の求人」を利用した勧誘が広がっている実態を改めて浮き彫りにした。シェインバウム政権は先週、犯罪組織への勧誘を目的とした偽求人を掲載していたSNSアカウントなど1700件以上を無効化したと発表していた。
ハリスコ州は行方不明者が多い地域として知られる。メキシコ全体では約13万4000人が行方不明になっていると推計されている。2025年にも同州テウチトランの農場でCJNGの訓練施設とみられる場所が発見され、衣類や荷物、人骨などが見つかった。この事件では40人以上が逮捕されており、今回の摘発も麻薬カルテルが人材を強制的に集め、組織の活動に利用している構造を示すものとなった。
