メキシコサポーターたち「もしW杯で優勝したら」期待高まる
サポーターの間では「もし本当に優勝できたら」というフレーズが合言葉のように広がり、不可能と思われてきた夢を現実として語る雰囲気が生まれている。
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FIFAワールドカップ北中米大会でメキシコ代表が快進撃を続ける中、国内では「もし優勝したら」という期待を込めた歌が広まり、国民の熱狂が高まっている。これまで幾度となく「壁」に阻まれてきたメキシコ代表が史上最高成績を更新する可能性を見せたことで、各地では試合のたびに大勢のサポーターが集まり、勝利を祝う光景が繰り広げられている。
首都メキシコシティでは市中心部の広場や大型スクリーンが設置された公共スペースに多くの市民が集まり、代表チームを声援で後押しした。16強入りが決まると、国旗を掲げた若者や家族連れが街頭へ繰り出し、車のクラクションや花火が鳴り響くなど祝賀ムードに包まれた。サポーターの間では「もし本当に優勝できたら」というフレーズが合言葉のように広がり、不可能と思われてきた夢を現実として語る雰囲気が生まれている。
この言葉は近年、メキシコ国内で前向きな挑戦を象徴する表現として親しまれてきたが、今大会では代表チームの躍進と重なり、応援歌やSNS投稿でも頻繁に使われるようになった。サポーターは「これまでは期待すると失望することが多かった。しかし今回は違う」「夢を見ることを恐れる必要はない」と口をそろえ、過去の経験に縛られない新たな代表への期待を語っている。
メキシコはこれまで自国開催を含め数多くのW杯に出場してきたが、1970年大会と1986年大会で記録したベスト8が最高成績だった。近年は7大会連続で決勝トーナメント1回戦敗退という結果が続き、「永遠のベスト16」とも呼ばれてきた。それだけに、今大会で強豪国を相手に勝利を重ねたことは、競技面だけでなく国民の自信にも大きな影響を与えている。開催国の一つとして大会を迎えたこともあり、代表チームへの期待はかつてないほど高まっている。
一方で、選手や監督は過度な楽観論を戒め、目の前の試合に集中する姿勢を崩していない。しかし、街には代表のユニフォームを身に着けた人々があふれ、飲食店や商店では関連商品の売り上げが伸びるなど、経済効果も広がっている。長年「あと一歩」が届かなかったメキシコサッカーにとって、今大会は歴史を書き換える絶好の機会となっている。「もし本当に優勝したら」という問いは、単なる夢物語ではなく、多くの国民が現実として思い描く希望へと変わりつつある。
