ウクライナ軍、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの石油ターミナルを攻撃
ウクライナは戦線が膠着する中、ロシアのエネルギーインフラを重点的に狙う長距離攻撃を継続し、戦争遂行能力の低下と国内世論への圧力を狙う姿勢を鮮明にしている。
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ウクライナ軍は4日、長距離無人機(ドローン)によってロシア第2の都市サンクトペテルブルクの石油ターミナルを攻撃したと明らかにした。ロシア当局は石油関連施設への攻撃を認め、防空部隊が多数のドローンを撃墜したと主張したが、現地では石油ターミナルから黒煙が立ち上る様子が確認された。
ウクライナは戦線が膠着する中、ロシアのエネルギーインフラを重点的に狙う長距離攻撃を継続し、戦争遂行能力の低下と国内世論への圧力を狙う姿勢を鮮明にしている。
ウクライナ軍は今回、サンクトペテルブルク市内の石油ターミナルに加え、同市沖の離島にある軍事施設も攻撃対象とした。攻撃には1000キロメートル以上飛行可能な国産長距離ドローンを使用し、ロシアの防空網を突破して重要インフラに到達したとしている。
ロシア側はサンクトペテルブルク周辺で72機のドローンを迎撃したと主張しているが、空港では一時発着が停止し、市内では通信障害も発生するなど、市民生活にも影響が及んだ。
ウクライナはロシアとの戦争が始まって以来、自国開発の長距離ドローンによる攻撃能力を大幅に向上させている。これまでも製油所や石油備蓄基地、燃料輸送施設などを相次いで攻撃し、ロシア国内の燃料供給網に打撃を与えてきた。エネルギー施設への攻撃は、ロシア軍への燃料供給を妨げるだけでなく、石油輸出収入を減少させることで戦費の確保を難しくする狙いがあるとみられる。こうした攻撃の積み重ねにより、一部地域では燃料不足や物流の混乱も報告されている。
一方、ロシア軍もウクライナ各地への攻撃を継続している。南部ザポリージャ州ではロシア軍の攻撃によって子ども2人を含む民間人が負傷した。これに対し、ウクライナ国境に近いロシア・ベルゴロド州ではウクライナ軍の攻撃を受けて広範囲で停電が発生した。双方による無人機やミサイルを用いた長距離攻撃は激しさを増しており、前線から離れた都市やインフラ施設も標的となる状況が続いている。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は外交交渉への用意があるとの立場を示しているが、ロシア政府は首脳会談の実現にはウクライナ側の大幅な譲歩が前提になるとの姿勢を崩していない。ロシアによる全面侵攻開始から5年目を迎えた戦争は終結の兆しが見えず、戦場だけでなく両国の重要インフラを標的とする消耗戦の様相を一段と強めている。
