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メキシコ北部のW杯練習拠点近くで遺体見つかる、警察が捜査

ティフアナは米カリフォルニア州との国境に位置し、麻薬密輸ルートの要衝として知られている。
メキシコ、バハカリフォルニア州ティファナのスタジアム(Getty Images)

メキシコ北部バハ・カリフォルニア州ティフアナで13日、FIFAワールドカップに出場するイラン代表の練習拠点近くに停車していた車から遺体が発見され、地元警察が殺人事件として捜査を開始した。遺体発見現場はイラン代表がトレーニング施設として使用しているスタジアムの向かい側に位置している。

当局によると、遺体はティフアナ市内のスタジアムの向かいにある駐車場に放置されていた車両のトランク内から見つかった。警察官が現場周辺を巡回中、車から強い腐敗臭が漂っていることに気付き、車両を調べたところ黒い袋に包まれた遺体を発見したという。遺体には暴行を受けた痕跡があった。被害者の身元や死亡時期は明らかになっていない。

捜査当局は現時点でイラン代表チームやW杯との関連を示す証拠は確認されていないとしている。一方で、世界中のメディアやサポーターが注目する大会期間中の出来事であることから、事件の背景について慎重に捜査を進めている。

イラン代表は15日に行われるニュージーランド戦に向けてティフアナで調整を続けている。当初は米南部アリゾナ州をベースキャンプ地とする計画だったが、ビザ(査証)発給の遅れや米国とイランの政治的緊張の高まりを受け、メキシコ側に拠点を移した。チームは今後、試合のためロサンゼルスへ移動する予定だ。

今回の事件はメキシコの治安問題を改めて浮き彫りにした。ティフアナは米カリフォルニア州との国境に位置し、麻薬密輸ルートの要衝として知られている。複数の麻薬カルテルが活動し、殺人事件の発生件数は国内でも高い水準にある。市警察によると、2025年の殺人件数は1200件を超えたものの、この数年は減少傾向にあるという。

W杯は米国、カナダ、メキシコの3か国共催で行われている。キャンプ地を含む各都市では大規模な警備体制が敷かれているが、メキシコ国内では大会関連施設周辺で犯罪や暴力事件が相次いで報告され、安全対策の実効性を疑問視する声も出ている。イラン代表の練習を継続、警備当局は選手団の安全確保に万全を期すとしている。

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