◎首都キングストンの観光地やビーチリゾートに観光客が殺到し、今年第1四半期(1~3月)の観光客数は前年同期のほぼ2倍に急増した。
ジャマイカのビーチリゾート(Getty Images)

コロナ禍で疲弊したジャマイカの観光産業が復活し、主要空港や港が大混雑している。

観光省によると、首都キングストンの観光地やビーチリゾートに観光客が殺到し、今年第1四半期(1~3月)の観光客数は前年同期のほぼ2倍に急増したという。

北西部モンテゴベイの空港や港には連日長蛇の列ができている。観光客の大半が米国とカナダ人だ。

観光省の報道官はAP通信の取材に対し、「コロナウイルスが終息し、予想以上に多くの観光客が空港に殺到している」と語った。

それによると、この3年で多くの空港スタッフが離職した結果、利用者の急増に対応できず、混雑が慢性化しているという。

ホルネス(Andrew Holness)首相は今週の国会演説で、「第1四半期の入国者数が118万人に達し、過去最高を更新した」と述べた。

またホルネス氏は「離職した観光産業の労働者が戻ってこないため、観光客を受け入れる施設の大半が対応に苦慮している」と指摘した。

ホルネス氏は空港の書類チェックの簡素化や、手続き時間を短縮できるIoT技術などを導入したいと表明。進行中の空港拡張工事の重要性を強調した。

拡張工事の予算は約7000万ドル。滑走路を含むインフラを回収する予定だ。工事は2025年までに完了する予定。

内務省によると、現在、3400万ドルをかけて滑走路を拡張する工事が進められており、6月中に竣工する予定だという。

観光省は2025年までに年間観光客数500万人を達成するとしている。2022年は370万人だった。

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