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メキシコ西部でバス事故、11人死亡、31人負傷

メキシコではバスが主要な長距離移動手段として広く利用されている一方で、交通事故による死傷者が後を絶たない。
2025年3月10日/メキシコ、南部オアハカ州、バスが事故を起こした現場(ロイター通信)

メキシコ西部ナヤリット州で5月1日、観光バスが高速道路から逸脱・横転する事故が発生し、少なくとも11人が死亡、31人が負傷した。地元警察が明らかにした。大型連休中の行楽客を乗せたバスによる事故で、地域社会に衝撃が広がっている。

当局によると、事故は同州アマトラン・デ・カニャス近郊の高速道路で発生した。バスは隣接するハリスコ州からナヤリット州内のレクリエーション施設に向かっていた途中で、何らかの原因により道を外れ、そのまま横転した。現場は山間部に近く、目撃者が警察に通報したと伝えられている。

乗客の多くは観光目的の利用者で、国際労働者の日(メーデー)に伴う連休を利用した移動中だった。この事故により多数の死傷者が出たことで、祝日ムードに包まれていた地域は一転して深い悲しみに包まれた。

通報を受け、ナヤリット州とハリスコ州の救急隊や消防、警察が現場に急行し、負傷者の救出や搬送に当たった。現場の道路は一時通行止めとなり、救助活動と並行して原因究明のための調査が行われている。負傷者は近隣の医療機関に搬送され、治療を受けている。運転手の安否は不明。

現時点で事故原因は明らかになっていない。当局は車両の整備状況や運転手の操作、道路状況など複数の要因について調査を進めている。山間部の道路では急カーブや路面状況の変化が事故につながるケースも多く、警察が慎重に捜査している。

メキシコではバスが主要な長距離移動手段として広く利用されている一方で、交通事故による死傷者が後を絶たない。過去にも高速道路でバスが逸脱したり、他車両と衝突したりする重大事故がたびたび発生し、安全対策の強化が課題となっている。

2025年には南部でバスとトラックの衝突により40人以上が死亡するなど、大規模事故が繰り返されている。こうした背景から、政府は鉄道網の拡充など交通インフラの改善を進める方針を示しているが、依然としてバス輸送への依存度は高い。

今回の事故を受け、当局は遺族への支援や負傷者の治療に全力を挙げるとともに、再発防止に向けた対策の検討を進めるとしている。事故原因の解明には時間を要する見通しで、今後の調査結果が注目される。

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