◎コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。
コレラに感染した子供を抱く母親(Thoko Chikondi/AP通信)

ザンビアの保健当局が28日、反コレラキャンペーンを開始すると発表した。

保健省の報道官はフェイスブックに声明を投稿。国民に衛生対策を徹底するよう呼びかけた。

大統領府もコレラが蔓延している地域に水道用の塩素消毒薬を配布すると表明した。

保健省によると、過去24時間のコレラ新規感染者は111人、新たに5人の死亡が確認されたという。これにより、今年コレラで死亡した人は93人となった。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

当局は最近の大雨で広い範囲が冠水し、水源が汚染された結果、感染者が急増したと報告している。

保健省の報道官は声明で、「現在の流行における致死率は約3%であり、世界平均の1%以下を上回っている」と指摘した。

ザンビアの隣国ジンバブエでもコレラが蔓延。中央政府は先月、非常事態を宣言した。世界保健機関(WHO)によると、ジンバブエでは2月以来250人以上が死亡している。

WHOはアフリカ大陸でコレラが蔓延していることに深刻な懸念を表明している。

昨年の世界のコレラ感染者は約47万3000人。2021年の22万人から倍増した。今年は9月の時点で58万人を超えている。

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