◎ウガンダ・コンゴ連合軍は今年9月にこの空爆を決行した。
コンゴ民主共和国、武装勢力「連合民主軍(ADF)」の戦闘員(John Wessels/AFP通信/Getty Images)

ウガンダのムセベニ(Yoweri Museveni)大統領は13日、コンゴ民主共和国のイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」の拠点を空爆し、戦闘員約200人を殺害したと明らかにした。

それによると、ウガンダ・コンゴ連合軍は今年9月にこの空爆を決行したという。

ムセベニ氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「我々は市民を虐殺しているテロリストの拠点を9月16日に空爆し、戦闘員約200人を無力化した」と書き込んだ。

AFP通信によると、ムセベニ氏の報道官はこのテロリストがADFであることを認めたという。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴの北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

ADFは近年、コンゴ東部地域で活動を活発化させ、ウガンダ・コンゴ連合軍の取り締まりをかいくぐり、北キブ州やイトゥリ州で民間人を虐殺している。

ウガンダ・コンゴ連合軍は2021年に共同作戦を開始したものの、紛争が終結する目途は立っていない。

ADFは2019年にISISへの忠誠を誓い、コンゴとウガンダの国境付近にカリフ制国家を建設すると宣言した。

米国務省は今年3月、ADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に最大500万ドルの報奨金を出すと発表。同省はバルクを2021年に特別指定国際テロリストに、ADFをテロ組織に指定している。

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