◎ワイン氏は2021年の大統領選に出馬し、権威主義的なムセベニ氏に敗れ、同国で最も有名な野党政治家のひとりになった。
ウガンダの野党指導者ボビ・ワイン氏(Getty Images/AFP通信)

ウガンダの野党党首ボビ・ワイン(Bobi Wine、本名:ロバート・キャグラニ)氏が3日、首都カンパラ郊外で警察と対立し、足を撃たれ重傷を負った。同氏の報道官が明らかにした。

SNSで拡散した動画には苦悶の表情を浮かべるワイン氏の姿が映っていた。ワイン氏は支持者とみられる若者たちに抱きかかえられ、車に乗せられた。

地元メディアによると、ワイン氏が実弾で撃たれたのか、催涙ガス弾が当たったのかは不明。警察はワイン氏とその支持者を排除するために催涙ガスを使っていた。

ワイン氏と警察は何度も街頭で対決しているが、同氏がこのような形で負傷したのは初めてとみられる。

ワイン氏の報道官によると、同氏は市内の病院で手当てを受けているという。

ワイン氏の政党「国家統一プラットフォーム(NUP)」は国会の野党勢力の中で最多の議席を占めている。

NUPはX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ムセベニ(Yoweri Museveni)大統領に忠誠を誓う治安部隊がワイン氏の命を狙った」と書き込んだ。

ウガンダ警察は声明でこれを否定。「ワイン氏とその取り巻きに無許可の街頭デモを行わないよう勧告したが、無視したため、阻止した」と述べた。

また警察は「その最中に野党の関係者が負傷した」と述べ、捜査を進めているとした。

ワイン氏は2021年の大統領選に出馬し、権威主義的なムセベニ氏に敗れ、同国で最も有名な野党政治家のひとりになった。

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