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モロッコ米兵2人行方不明、捜索続く、ハイキング中に海に転落か

米アフリカ軍(AFRICOM)によると、行方不明となったのは陸軍の兵士2人で、5月2日夜、南西部タンタン近郊の訓練エリアで姿を消した。
2024年5月31日/モロッコで行われた軍事演習(AP通信)

モロッコ南西部で行方不明となった米兵2人の捜索が続いており、米国やモロッコなどから600人以上が参加する大規模な救助活動が展開されている。捜索は5日目に入り、海上と沿岸部を中心に広範囲で続けられている。

米アフリカ軍(AFRICOM)によると、行方不明となったのは陸軍の兵士2人で、5月2日夜、南西部タンタン近郊の訓練エリアで姿を消した。2人は多国間軍事演習「アフリカン・ライオン26」に参加していたが、当時は任務中ではなく、ハイキング中に事故に遭った可能性が高いとみられている。当局は2人が海に転落した可能性を指摘している。

捜索には米軍とモロッコ軍のほか、演習に参加する各国部隊が加わり、これまでに45平方キロメートル以上の海域と沿岸地域が捜索対象となった。活動にはダイバー、地上部隊、航空機、ヘリコプター、艦艇などが投入され、海中洞窟や岩場の多い海岸線も重点的に調べられている。無人機も投入され、監視体制が強化された。

また、演習に使用されていた艦艇や航空機の一部も捜索活動に転用されている。モロッコ海軍のフリゲート艦やフランスの補給艦、米軍の輸送機などが連携し、空と海の双方から行方を追っている。こうした多国籍の協力体制は同演習の枠組みをそのまま活用したものだ。

米国防当局者は「兵士とその家族が最優先事項だ」と強調し、捜索継続を明言している。6日時点で発見には至っておらず、時間の経過とともに捜索の難易度が増している。

アフリカン・ライオンは2004年に始まった米主導の軍事演習。アフリカ地域で最大規模の演習である。今年の演習には30カ国以上から7000人以上が参加し、モロッコ、チュニジア、ガーナ、セネガルの4カ国で実施されている。今回の事案はその最終盤に発生し、演習の終了が迫る中でも捜索活動が優先されている。

現地の海岸は岩場や断崖が多く、海流も複雑であることから、事故が起きた場合の捜索は極めて困難とされる。専門家の間では、海に転落した場合、発見までに長期間を要する可能性も指摘されている。

今回の捜索は多国籍軍による連携対応の重要性を示すと同時に、訓練期間中の安全確保の課題も浮き彫りにした。依然として2人の行方は分かっておらず、関係各国が捜索作業を続けている。

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