◎チュニジア警察は北部スースの沿岸で人身売買に関与したとされる5人を逮捕した。
2022年8月7日/チュニジア沖、イタリアの沿岸警備隊に救助された移民(Francisco Seco/AP通信)

チュニジア政府は7日、イタリアへの移住を希望する移民255人を沖合で救助したと発表した。

沿岸警備隊によると、救助作戦は5日から6日夜にかけて行われたという。イタリアの沿岸警備隊も参加した。

チュニジア警察はフェイスブックに投稿した声明で、「255人のうち170人がサハラ以南出身のアフリカ人で、残りはチュニジア人だった」と報告した。

沿岸警備隊はボート17隻を海上で保護した。

AP通信は警察筋の話を引用し、「ボートの出発点はチュニジアの東海岸で、目的地はイタリアだった」と報じている。

当局によると、一部の移民が外貨を所持していたため、押収したという。

一方、チュニジア警察は7日、北部スースの沿岸で人身売買に関与したとされる5人を逮捕したと発表した。5人の身元は明らかにされていない。

またチュニジア海軍は7日の声明で、子供9人と女性3人を含む亡命希望者22人を6日に保護したと報告した。この22人は沿岸警備隊が救助した255人には含まれない。

チュニジアから西欧に渡る移民は海が温かいこの時期に増加する。チュニジア沿岸警備隊は先月、同国の北部、東部、南部沿岸で移民455人を救助した。

イタリアにはチュニジアとリビアから多くの亡命希望者が到着する。地元メディアによると、不法入国者は増加傾向にあるという。

イタリア内務省によると、今年1月1日~7月22日の間にボートでイタリアに到着した亡命希望者は約3万4000人で、昨年同期間の2万5500人、2020年の1万900人を大幅に上回った。

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