◎ジハード組織はトーゴ、ブルキナファソ、マリ、チャドなど、西アフリカの広い範囲で猛威を振るっている。
2021年7月1日/トーゴ軍の兵士(Getty Images)

トーゴ軍は15日、先週行った軍事作戦で民間人7人が死亡した事故について、ジハード組織の戦闘員と間違って殺害したと認めた。

軍は先週、ブルキナファソ国境近くの集落を空爆した。この集落はサハラ砂漠以南のサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)の潜伏先になっていると考えられていた。

トーゴ軍はジハード組織の侵攻を食い止めるため、ブルキナファソ国境近くに部隊を展開している。

軍報道官は14日深夜の声明で、「調査の結果、民間人を誤って空爆したと結論づけた」と発表した。

報道官によると、空挺部隊は7月9日深夜から10日未明にかけて集落を空爆したという。

報道官は、「空挺部隊はテロ攻撃を企てるテロリストが国境付近の集落に接近しているという情報を受け、偵察を開始した」と説明した。

部隊を指揮する司令官は情報に基づき、国境付近の集落を偵察するよう指示。夜間任務に当たっていた航空機が集落内を移動する10人程度のグループを確認したという。

報道官は、「航空機はこのグループをジハード組織の戦闘員と間違い、空爆した」と述べた。

トーゴ軍は15日付けの声明で誤爆を謝罪し、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。死亡した7人の身元は明らかにされていない。

ジハード組織はブルキナファソ、マリ、チャドなど、西アフリカの広い範囲で猛威を振るっている。トーゴ政府は北部地域に非常事態を宣言し、対テロ部隊を配備した。5月には兵士8人が待ち伏せ攻撃を受け死亡している。

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