エチオピア北部で戦闘拡大、TPLFが「防衛戦争」表明、航空会社が運航停止
現地ではティグレの部隊が州都メケレの空港を連邦警察から奪取したと複数の現地関係者が証言している。
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エチオピア北部ティグレ州で23日、ティグレ人民解放戦線(TPLF)と連邦政府の間で戦闘が発生し、2022年の和平合意以来、保たれてきた停戦状態が大きく揺らいでいる。TPLFを中心とするティグレ勢力は連邦政府による攻撃への対抗として「防衛戦争」に入ったと表明した。一方、政府はTPLFが大規模な攻勢を開始したと主張している。
今回の緊張は、数カ月にわたって悪化していたティグレ側とアビー(Abiy Ahmed)首相率いる連邦政府の関係を背景にしている。TPLFは9月21日、政府の打倒を目的として、エチオピア各地の6つの武装勢力と新たな同盟を結成したと発表していた。これに対し政府は、TPLFが2022年11月に締結されたプレトリア和平合意に違反していると非難している。
現地ではティグレの部隊が州都メケレの空港を連邦警察から奪取したと複数の現地関係者が証言している。さらに、ティグレ州に隣接するアファール州とアムハラ州でも戦闘が起き、ティグレ側の部隊が現地の武装勢力と連携しているとの情報が出ている。アムハラ州では、かつて連邦政府側だった武装民兵組織ファノ(FANO)がTPLFとの新たな同盟に加わっている。
こうした情勢を受け、国営エチオピア航空は23日、メケレ、シレ、アクスムの3空港への便を停止した。同社は「北部地域の現在の状況」を理由としているが、詳細は明らかにしていない。
ティグレ州では2020~22年、国軍とTPLF間で内戦が発生し、推定で30万人から最大80万人が死亡したとされる。2022年の和平合意によって戦闘は終結したものの、領土問題やTPLF部隊の武装解除などを巡る対立は残っていた。
アフリカ連合(AU)のユスフ(Mahamoud Ali Youssouf)委員長は23日、双方に緊張緩和と直接対話を求め、周辺国に対しても事態を悪化させる行動を控えるよう呼びかけた。
和平合意から約4年を経て再び戦闘が拡大する中、今回の衝突がティグレだけでなくエチオピア各地を巻き込む紛争へ発展するかが焦点となっている。
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