◎ダルフール地方では昨年末頃から部族間衝突が急増し、数百人が死亡している。
スーダン西部ダルフール地方(Getty Images/AFP通信)

スーダン軍は6日、西部ダルフール地方のチャド国境近くの遊牧民が攻撃を受け、少なくとも18人が死亡し、家畜が略奪されたと報告した。

軍報道官によると、事件は今週初めに発生し、チャドの武装勢力の犯行だという。

AP通信はスーダン軍当局者の話を引用し、「この武装勢力は西ダルフール州に頻繁に侵入し、先月28日にも国境の町で遊牧民グループを襲撃した」と報じている。

この攻撃では数人が負傷し、家畜が略奪され、チャドに持ち去られたと伝えられている。

チャド政府はこの事件に関する声明を発表していない。

一方、スーダン国営放送は6日、ダルフール地方でチャド軍とスーダン軍が小競り合いを起こし、スーダン軍の兵士3人が負傷したと報じた。

スーダンの軍事政権を率いるブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)将軍は今週、チャドに代表団を派遣していた。報道によると、代表団はマハマト・デビ(Mahamat Idriss Deby)暫定大統領と4日に会談したという。

ブルハン氏の命を受けた専門家委員会はダルフール地方の部族間衝突と緊張を和らげる取り組みを続けている。

専門家委員会は6日、殺害された遊牧民の葬儀に参列し、部族指導者と住民に自制を促した。報道によると、部族指導者たちと同委員会は6日に会合を開いたという。

スーダン軍はチャド政府に対し、テロリストを捕え、家畜を返還するよう要請した。

ダルフール地方では昨年末頃から部族間衝突が急増し、数百人が死亡している。4月に報告された戦闘では200人以上、6月にも100人以上が死亡したと伝えられているが、詳細は明らかにされていない。

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