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コンゴ・エボラ流行、医療施設への襲撃相次ぐ、偽情報の拡散も

当局によると、流行の中心地である北東部イトゥリ州では18日時点で少なくとも12件の襲撃が確認され、治療や感染者の追跡調査、安全な埋葬活動などが十分に実施できない状況となっている。
2026年6月4日/ウガンダとコンゴ民主共和国の国境検問所に続く道路(AP通信)

コンゴ民主共和国東部で続く「エボラ出血熱」の流行を巡り、医療施設や医療従事者を標的とする襲撃事件が相次ぎ、感染拡大を防ぐための取り組みが深刻な影響を受けている。当局によると、流行の中心地である北東部イトゥリ州では18日時点で少なくとも12件の襲撃が確認され、治療や感染者の追跡調査、安全な埋葬活動などが十分に実施できない状況となっている。

今回の流行は「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、この型には現時点で承認済みのワクチンや特効薬がない。そのため、患者の早期発見や隔離、接触者の追跡といった公衆衛生対策が感染拡大を防ぐ上で極めて重要となる。しかし、医療施設への襲撃や医療従事者への暴力行為が続いた結果、現場では活動の一時停止や縮小を余儀なくされるケースが増えている。

襲撃の背景には、感染症対策に対する住民の不信感や誤情報の拡散がある。エボラ患者の隔離や伝統的な葬儀の制限に反発する住民が医療センターや埋葬チームを攻撃する事件が発生し、一部では医療従事者が感染を広げているとの根拠のない噂も広がっている。こうした状況は、住民が発熱などの症状を隠したり、医療センターへの受診を避けたりする原因にもなり、感染の連鎖を断ち切ることを一層困難にしている。

さらに、治安悪化に加え、医療従事者への給与未払いも対応能力を低下させている。ストライキに踏み切る職員が相次ぎ、一部の国際援助機関も安全確保を理由に職員を州都ブニアへ退避させた。国連は暴力行為の増加に深刻な懸念を表明し、医療従事者や患者の安全を確保しなければ感染封じ込めはさらに難しくなると警告している。

保健当局によると、今回の流行における確定症例数は2000人超、死者は800人を超えた。住民との信頼関係を築きながら、安全な医療活動を継続できる環境を整備することが、感染拡大を食い止める最大の課題となっている。

専門家は医療支援だけでなく、地域社会への丁寧な情報提供や治安対策を並行して進める必要があると指摘している。

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