◎このデモは2020年10月に繰り広げられた治安部隊の弾圧に抗議するものである。
2021年10月20日/ナイジェリア、ラゴス市内、デモ隊に催涙ガス弾を発射する治安部隊(Sunday Alamba/AP通信)

ナイジェリアの警察当局は20日、ラゴス市内で行われた警察の残虐行為に抗議するデモに催涙ガス弾を撃ち込んだ。

このデモは2020年10月に繰り広げられた治安部隊の弾圧に抗議するものである。

デモ隊は警察が改革を約束したにもかかわらず、依然として厳しい取り締まりが横行していると非難し、警察に残虐行為をやめるよう求めた。

ラゴス警察の広報担当はAP通信の取材に対し、「一部の無法者に催涙ガスを見舞った」と語った。「ガスは暴力的な無法者を分散させるために使用しました。それは警察ができる最も被害の少ない取り締まりのひとつです」

しかし、デモに参加した活動家はSNSに、「デモ隊は平和的に改革を要求していた」と投稿している。「警察は反政権派を叩きのめすために催涙ガスを使用したのです。あんまりだ!」

別のツイッターユーザーは、「残虐行為をやめろと訴えるデモに催涙ガスを撃ち込むな」と非難した。「政府は間違いを正そうとせず、デモを暴力で抑え込みました...」

2年前に行われた「対強盗特殊部隊(SARS)」の暴力、不当逮捕、収賄などを非難するデモは全国を巻き込む騒乱に発展した。

治安部隊は2020年10月20日の取り締まりでデモ隊に実弾を撃ち込み、少なくとも11人を殺害したと告発されている。SARSはこの1週間前に解体されていた。

ナイジェリアの人権団体はその日逮捕された抗議者40人以上が今も刑務所に閉じ込められ、苦しんでいると主張している。

治安部隊の残虐行為を調査する専門家委員会は今年、「数百人もの被害者が暴力に打ちのめされ、苦しんだ」と報告し、警察改革を進めると約束した。

2020年10月23日/ナイジェリア、ラゴスで行われた抗議デモ(Sunday Alamba/AP通信)
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