◎ナイジェリアの消費者物価指数(CPI)は過去30年で最高水準に達し、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がった。
ナイジェリア、最大都市ラゴス(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ナイジェリアが世界銀行に最大22億5000万ドルの緊急融資を求めている。財務省が23日、明らかにした。

ワレ(Wale Edun)財務相は週末に米ワシントンD.C.で開催された国際通貨基金(IMF)/世界銀行の春季会合で「今年後半にディアスポラ債を発行し、外国投資を促す予定だ」と明らかにしていた。

地元メディアによると、財務省は世銀に15億ドルの開発政策融資と7億5000万ドルの成果プログラム融資を求めている。

世銀の理事会は6月に開催され、この要請を承認するとみられる。

ナイジェリアは今年、深刻な外貨不足に直面。自国通貨ナイラは歴史的な安値を記録したものの、現在は「1ドル=1000ナイラ」まで回復している。

同国の消費者物価指数(CPI)は過去30年で最高水準に達し、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がった。

人口約2億1000万人の大多数を占める低中所得者層が厳しい生活を余儀なくされている。中央政府はガソリン補助金の廃止や複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。

財務省は最近、中央銀行からの借入を半減させたと述べていた。

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