◎国防省の報道官はアンタナナリボで「ダハロ」と呼ばれているギャングを非難した。
マダガスカル郊外で発生した野焼き火災(Getty Images)

マダガスカルの警察当局は31日、首都アンタナナリボ郊外でギャングが建物に火を放ち、少なくとも32人を殺害したと発表した。

現地メディアによると、政府は陸軍に出動を命じたという。警察と軍はギャングの行方を追っている。

警察は声明で、「ギャングは藁葺(わらぶ)き屋根の建物に人々を閉じ込め、火を放った」と報告している。

警察の報道官はロイター通信の取材に対し、「32人が死亡、3人が重傷を負い、医療機関に搬送された」と述べた。

国防省の報道官はアンタナナリボで「ダハロ(dahalo)」と呼ばれているギャングを非難した。

地元メディアによると、ダハロの生業は牛泥道で、首都郊外の牛農家が標的になっているという。

ロイター通信は警察筋の話を引用し、「この地域の牛農家はダハロと対立していた」と報じた。

インターネットで共有された動画や写真には、アンタナナリボ郊外の小高い丘の上に立つ焼け焦げた建物の一部が映っていた。火災の発生日時は明らかにされていない。

地元メディアによると、国防相が現場を視察し、犠牲者に哀悼の意を表したという。

警察は声明で、「この地域の牛農家は当局にダハロの情報を伝えていたため、標的にされた可能性がある」と述べた。

犠牲者の身元は明らかにされていないが、一部のメディアは「子供と女性数人の死亡を確認した」と報じている。

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