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エチオピア内戦:国軍がティグレ州メケレを奪還、TPLF撤退で地域紛争拡大に懸念

メケレを拠点としてきたティグレ人民解放戦線(TPLF)は国軍の進攻を受けて、メケレから撤退したことを認めた。
2026年10月4日/エチオピア、北部ティグレ州メケレの通り(Getty Images/AFP通信)

エチオピア北部ティグレ州で戦闘が激化する中、国軍と政府側民兵が4日、州都メケレを反政府勢力から奪還した。政府側の民兵組織「ティグレ平和部隊(TPF)」がメケレを掌握したと発表した。

メケレを拠点としてきたティグレ人民解放戦線(TPLF)は国軍の進攻を受けて、メケレから撤退したことを認めた。TPLFは州政府機能を一時的にメケレの外へ移し、別の場所から活動すると表明した。TPFは前日、メケレ中心部に入り、その後国軍が続いたとされる。主要空港も中央政府が奪還していた。

今回の攻防は、9月23日にTPLFが国軍に対して大規模な攻勢を開始したことを発端とする。国連によると、2020~22年の内戦では数十万人が死亡した。TPLFはそれ以来の戦闘でメケレを失ったとみられる。

一方、戦闘はエチオピア国内にとどまらず、周辺国を巻き込む可能性が指摘されている。エチオピア政府はTPLFなどの反政府勢力をエリトリア、スーダン、エジプトが支援していると主張しているが、3カ国はいずれも関与を否定している。エリトリアはエチオピア政府が大使館を閉鎖し外交官を追放したことを受け、国交断絶に踏み切った。

さらにエチオピアとエジプトの間には、ナイル川上流に建設された巨大ダムをめぐる長年の対立もある。エジプト側はダムが自国の水安全保障に重大な影響を及ぼすとしており、ティグレ州での戦闘が周辺国間の緊張と結び付けば、アフリカ東部全体に波及する可能性がある。

アフリカ連合(AU)は各国と紛争当事者に最大限の自制を求めている。2022年の和平合意によって沈静化したはずのティグレ情勢は再び不安定化しており、メケレの奪還が戦闘終結につながるのか、それともTPLF側の反攻と地域的な軍事・外交対立を招くのかが焦点となっている。

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