◎ガーナはギニア湾の隣国トーゴ、ベナン、コートジボワールとともに、サヘル地域で活動するイスラム過激派の暴力に直面している。
2013年1月25日/マリ、北部サヘル地域、国連の平和維持ミッション(Getty Images/AFP通信)

西アフリカ・ガーナアクフォアド(Nana Akufo-Addo)大統領は28日、首都アクラでEUのボレル(Joseph Borrell)外交安全保障上級代表と会談し、この地域の安全保障や紛争などについて協議した。

会談後、ガーナ軍はEUから装甲車約100台を受領した。

ガーナはギニア湾の隣国トーゴ、ベナン、コートジボワールとともに、サヘル地域で活動するイスラム過激派の暴力に直面している。

アクフォアド氏は記者会見で、「西アフリカ地域におけるテロとの戦いにおいて、EUのような同盟国から支援を受けることは極めて重要である」と語った。

EUの執行機関である欧州委員会はガーナへの航空監視装置や電子戦システムなどの支援を承認している。

EUは声明の中で、「ガーナへの援助はギニア湾沿岸4カ国の防衛と安全保障を強化するための、より広範な支援パッケージ(6億1600万ユーロ)の一部である」と述べた。

今のところ、ガーナ国内で過激派の攻撃は確認されていない。ベナン政府はこの2年で過激派の越境を約20件確認したとしている。

トーゴも北部国境付近で過激派の襲撃を受けている。

過激派は西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールなどで勢力を拡大。この地域で活動する国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)は世界で最も多くの死者を出しているPKOである。

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