コンゴ・エボラ流行、確定症例7000人超える、7州目に拡大
今回の流行は北東部のイトゥリ州ブニア周辺を中心に始まり、その後、州境を越えて拡大してきた。
のテドロス事務局長(左)と関係者(ロイター通信).jpg)
コンゴ民主共和国で「エボラ出血熱」の感染拡大が続いている。政府が9月11日に公表した最新データによると、確定症例数は7022人に達し、北西部の南ウバンギ州でも初めて感染者が報告された。今回の流行で感染が確認された州は7州となった。
今回の流行は北東部のイトゥリ州ブニア周辺を中心に始まり、その後、州境を越えて拡大してきた。世界保健機関(WHO)によると、原因となっているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、今回の流行はコンゴ史上最悪規模となっている。死者数は3300人を超えた。
感染拡大への対応で問題となっているのが、医療従事者や資金、専門組織の不足だ。WHOは9月8日、治療施設の拡充を急いでいるものの、必要な人員を十分に確保できていないと指摘した。現在、59カ所の治療施設で約1400床が整備されているが、今後さらに1600床が必要になると見積もっている。
必要な治療能力を確保するには約9000人の医療従事者が必要で、約5000人を追加採用・訓練する必要があるという。エボラ患者の治療では医療従事者が防護服を着用する必要があり、1床当たりに必要となる人員や運営コストも大きい。50床規模の治療施設を運営するには約50万ドルかかるとWHOは試算している。
さらに、過去の大規模流行で治療施設の運営を担った国際機関や団体が、資金不足などを背景に十分な要員を現地に派遣できていないことも問題となっている。WHOは国際社会に対し、コンゴ政府が策定した今後6カ月間の13億ドル規模の対応計画への資金拠出を加速するよう求めている。
感染地域が7州に広がったことで、今後は新たな地域への波及を抑えながら、感染者の早期発見と隔離、治療を進められる体制をどこまで構築できるかが焦点となる。
感染者が7000人を超えた今回の流行は、コンゴ国内だけでなく周辺国を含む地域全体の公衆衛生上の重大な課題となっている。
