コンゴ・エボラ流行、当局が新たな隔離施設を建設、危機続く
今回の流行はエボラウイルスの中でも珍しい「ブンディブギョ株」によるもので、感染の中心地である北東部イトゥリ州をはじめ、東部の北キブ州や南キブ州にも感染が広がっている。
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コンゴ民主共和国東部で「エボラ出血熱」の流行が拡大を続けている。世界保健機関(WHO)は14日、感染が新たな地域へ広がり、これまで把握していたよりも大規模な流行になっているとの認識を示した。政府と国際機関は患者の隔離と治療体制の強化を急いでおり、新たな隔離施設の建設を進めているが、感染拡大の速度に対応が追いついていない状況だ。
今回の流行はエボラウイルスの中でも珍しい「ブンディブギョ株」によるもので、感染の中心地である北東部イトゥリ州をはじめ、東部の北キブ州や南キブ州にも感染が広がっている。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、新たな保健区域で感染が確認され、流行範囲が拡大傾向にある。
コンゴ政府が13日に更新した最新データでは、確定症例数は710人、死者は149人。過去24時間で21人の新規感染が確認されるなど、感染拡大に歯止めがかかっていない。専門家は実際の感染者数はこれを上回る可能性があると指摘している。
こうした状況を受け、保健当局は患者を一般市民から隔離するための新たな隔離病棟や治療施設の整備を進めている。しかしWHOは、現在確保している隔離ベッド数が今後予想される患者数を大きく下回っていると警告している。医療資材や防護具の不足も深刻で、現場では人員不足と設備不足が続いている。
感染対策をさらに困難にしているのが、長年の武力衝突による社会不安と住民の不信感である。東部地域で数百万人が避難生活を余儀なくされ、衛生環境が劣悪な避難民キャンプでも感染者が確認された。保健当局による接触者追跡や隔離措置に協力しない住民も少なくなく、一部地域ではエボラの存在そのものを疑う声も上がっている。
また、今回の流行を引き起こしているブンディブギョ株には、現時点で承認されたワクチンや特効薬がない。このため医療機関では症状の緩和と支持療法が中心となっている。WHOは治療施設の増設や検査体制の強化を進める一方、地域社会との連携を深め、早期発見と隔離を徹底する必要があると強調している。
専門家の間では、流行の勢いがこのまま続けば、コンゴで発生した過去の大規模エボラ流行に匹敵する危機へ発展する可能性も指摘されている。国際社会による資金支援と医療支援の強化が求められる中、感染拡大を食い止められるかが今後の焦点となっている。
