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コンゴ・エボラ流行、確定症例710人、死者149人、収束見通せず

今回の流行は、エボラウイルスの中でも珍しい「ブンディブギョ株」によるもので、コンゴ政府が正式に流行を宣言したのは5月15日だった。
2026年5月17日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療機関(AP通信)

コンゴ民主共和国政府は13日、同国東部で続く「エボラ出血熱」の流行について、確定症例数が710人に達したと発表した。死者は149人となり、感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。政府の報告によると、過去24時間で新たに21人の感染が確認された。

今回の流行は、エボラウイルスの中でも珍しい「ブンディブギョ株」によるもので、コンゴ政府が正式に流行を宣言したのは5月15日だった。しかし、その後の調査で、感染は発表以前から数週間にわたり見過ごされていた可能性が指摘されている。

感染は東部のイトゥリ州、北キブ州、南キブ州を中心に広がっている。これらの地域は長年にわたり武装勢力の活動や住民避難が続く不安定な地域であり、医療体制の脆弱さが感染対策を難しくしている。政府は今週、新たに複数の保健区域で感染が確認されたことを明らかにしていた。

特に懸念されているのが避難民キャンプへの感染拡大だ。イトゥリ州の避難民キャンプでは感染者と死亡例も報告された。過密状態のキャンプでは衛生環境が悪く、多数の住民が共同トイレや水源を利用しているため、感染が急速に広がる恐れがある。国連も感染爆発の可能性に強い警戒感を示している。

また、流行対策を難しくしている要因として、地域住民の不信感も挙げられる。過去の流行時にも医療従事者への攻撃や治療施設への襲撃が発生し、今回も一部地域で保健当局への協力が十分に得られていない。世界保健機関(WHO)は検査体制の強化が進む一方で、住民への啓発や地域社会との連携が課題だと指摘している。さらに、一部の検査施設では試薬不足によって検査業務が一時停止する事態も起きた。

今回流行しているブンディブギョ株については、承認済みのワクチンや特効薬がない。このため、患者の早期発見や隔離、接触者追跡が感染封じ込めの中心となる。しかし、治安悪化や住民移動の活発化により、保健当局の対応が後手に回っているとの指摘もある。

感染者数は5月末の282人から、6月上旬には500人を超え、その後も増え続けている。専門家は流行が依然として拡大局面にあり、収束までには相当な時間を要する可能性が高いとみている。

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