◎候補者は全員、セルダル大統領への支持を表明している。
2017年2月12日/トルクメニスタン、首都アシガバート、ベルドイムハメドフ大統領(左)と息子のセルダル氏(右)(Alexander Vershinin/AP通信)

トルクメニスタンで26日、野党候補のいない議会選が行われた。

有権者は3つの政党が擁立した258人の候補者の中から125人を選ぶ。国営テレビによると、候補者は全員、セルダル(Serdar Berdymukhamedov)大統領への支持を表明している。

セルダル氏は昨年3月の大統領選で選出され、父親のベルドイムハメドフ(Gurbanguly Berdymukhamedov)前大統領に「トルクメニスタン人の指導者」なる称号を授与した。

ベルドイムハメドフ氏は初代大統領である独裁者のニヤゾフ(Saparmurat Niyazov)氏の後継者として2007年2月に就任。アルカダグ(保護者)という称号を持ち、国民からカルト的な人気を獲得した。

またベルドイムハメドフ氏は自転車に乗りながらピストルを発射したり、議会で重量挙げを披露したり、有名観光地の「地獄の門」の周りをオフロードバイクで疾走する映像を公開するなど、健康で丈夫そうなイメージを発信し続けてきた。

セルダル氏は1月、新たに創設された人民評議会の議長に父親を任命した。この評議会は憲法改正や国内および外交政策のガイドラインの決裁権を持つ国の最高機関である。

国営テレビはセルダル氏の声明を引用し、「26日の選挙は我が国の新たな民主的変化を示すものになるだろう」と報じた。

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