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シドニー西部の新国際空港が開港、24時間運用で航空需要に対応、総工費約6160億円

空港はシドニー中心部から西へ約60キロ離れたバジェリーズ・クリークに位置する。
2026年10月25日/オーストラリア、シドニー、ウェスタン・シドニー国際空港の概観(Getty Images/AFP通信)

オーストラリアの最大都市シドニーで25日、西部に建設された新たな国際空港「ウェスタン・シドニー国際空港」が旅客向けの営業を開始した。計画から15年、建設に7年を費やした総工費56億豪ドル(約6160億円)の大型事業で、アルバニージー(Anthony Albanese)首相は、同国の航空交通にとって歴史的な節目と評価した。

空港はシドニー中心部から西へ約60キロ離れたバジェリーズ・クリークに位置する。敷地面積は約1780ヘクタールで、貨物便の運航は2026年7月に始まっていた。旅客便の就航により、シドニー西部の人口増加に対応するとともに、国内外への交通アクセスの改善を目指す。

新空港の大きな特徴は、航空機の離着陸を24時間実施できる点だ。市中心部に近い既存のシドニー空港では、騒音対策のため午後11時から午前6時まで運航が制限されている。新空港によって、航空会社は深夜や早朝の便を設定しやすくなり、運航スケジュールの柔軟性が高まる。アジアや中東方面への路線拡充にもつながると期待されている。

初日の旅客便は、カンタス航空傘下の格安航空会社ジェットスターが運航し、東海岸のゴールドコーストへ向かった。空港の年間旅客処理能力は将来的に8000万人以上を想定しており、需要の拡大に応じて施設を拡張できる設計となっている。

アルバニージー氏は開港を歓迎し、オーストラリアでこの規模の空港が開業するのは50年以上ぶりと強調した。政府は空港整備に加え、周辺道路などの交通インフラにも投資し、西部地域の経済発展と雇用創出を促す方針だ。

一方、中心部から距離があるため、既存空港を利用するビジネス客らにとっては移動時間が課題となる。今後は鉄道などの交通網整備と航空会社の路線拡大が、新空港の利用定着を左右する。

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