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フィリピンのフェリー火災、死者35人に、54人不明、原因究明急ぐ

火災は9日夜、首都マニラからパラワン州の観光地コロンへ向かっていたフェリーが、目的地に近づいた際に発生した。
2026年9月11日/フィリピン、西部パラワン州沖、火災により全焼したフェリー(AP通信)

フィリピン西部パラワン州沖で9日に発生した旅客フェリー火災について、当局は11日、船内で新たに30人の遺体を収容し、死者が35人に達したと発表した。フェリーには乗客乗員134人が乗船し、43人が救助された一方、54人が依然として行方不明となっている。焼損した船内に遺体が残されている可能性があり、捜索活動が続いている。

火災は9日夜、首都マニラからパラワン州の観光地コロンへ向かっていたフェリーが、目的地に近づいた際に発生した。当局によると、フェリーはコロン沖約7キロの地点で炎に包まれた。

地元メディアは乗客の話しとして、「船内で爆発が2回起きた」と伝えている。出火原因はまだ明らかになっていない。

フェリーには乗客117人、乗員17人が乗っていたほか、オートバイ5台や電気自動車、フォークリフト、ピックアップトラックなど複数の車両も積載されていた。火災発生後、炎と煙が急速に広がり、乗客は短時間のうちに避難を迫られた。

生存者の1人は地元テレビ局のインタビューで、「救命胴衣を取りに行こうとしたものの、パニック状態となった乗客に押され、窓から海へ飛び降りた」と証言した。

救助隊はこれまで、高温と煙のため、船内への進入が難しい状況に置かれていた。11日になって火が消し止められ、消防隊員らが初めて船内に本格的に入れるようになったことで、多数の遺体が見つかった。遺体の身元確認も進められている。

フィリピンは多数の島からなるため、フェリーが住民や観光客の重要な移動手段となっている。一方、老朽化したフェリーや安全管理、規制の執行などをめぐって過去にも事故が相次いできた。今年1月にも南部スールー州へ向かっていた旅客船が沈没し、60人以上が死亡している。

今回の火災を受け、当局は事故原因だけでなく、船舶の安全管理や緊急時の避難体制についても調査する方針だ。

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