◎最後の国王は2008年に退位した。
2023年1月11日/ネパール、首都カトマンズ、18世紀のシャー国王生誕を記念する集会(Bikram Rai/AP通信)

ネパールの首都カトマンズで11日、君主制の復活を求める集会が開かれ、数千人が参加した。

人々は18世紀にシャー王朝を興した初代君主シャー国王(King Prithvi Narayan Shah)の像がある広場に集まった。

最後の国王であるギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デブ(Gyanendra Bir Bikram Shah Dev)元国王は2008年に退位し、王政は廃止。ネパールは共和制に移行した。

地元メディアによると、王政復古を求める支持者は多く、毎年この時期に集会を開いているという。

過去の集会では一部の暴徒と警察が衝突したこともある。

11日の集会は平和的に行われ、参加者は王室の旗を振り、音楽を演奏し、王政を称賛するスローガンなどを唱えた。

ダハル(Pushpa Kamal Dahal)首相は今週、集会に先駆け、11日を祝日にすると宣言した。

ダハル氏は1996年から2006年にかけて、君主制廃止を目指す「ネパール共産党毛沢東主義派」を率いてきた。

ギャネンドラ元国王は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け王となったが、国民の支持を集められず、2006年に退位を表明した。

2年後、国会は王政廃止を決議。ギャネンドラ元国王は一般市民になった。

集会の参加者たちは政府の祝日宣言と、集会を許可したことを歓迎した。

AP通信の取材に応じた男性は、「今こそ国の象徴となる王が必要だ」と訴えた。

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