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インドネシア列車衝突事故、7人死亡、81人負傷

地元テレビ局は当局者の話しとして、「車両に挟まれて動けない被害者がいる」と伝えている。
2026年4月28日/インドネシア、首都ジャカルタ郊外、列車同士が衝突した現場(ロイター通信)

インドネシアの首都ジャカルタ近郊で発生した列車衝突事故について、当局は28日午前、これまでに7人の死亡を確認したと明らかにした。事故は4月27日夜、西ジャワ州ブカシの駅付近で発生、通勤列車と長距離列車が衝突した。

地元当局によると、この事故で少なくとも81人が負傷し、多くの乗客が車両の中に閉じ込められた。救助隊は夜通し作業を続け、金属製の車体を切断するなどして生存者の救出に当たった。

地元テレビ局は当局者の話しとして、「車両に挟まれて動けない被害者がいる」と伝えている。

事故の経緯については、踏切付近でタクシーが線路上に入り込み、通勤列車がこれに接触。その影響で停止していた通勤列車の後方に、後続の長距離列車が衝突した。特に被害が大きかったのは通勤列車の最後部(女性専用車両)で、激しく損傷した。

事故直後の現場では、多くの乗客が車内に閉じ込められ、悲鳴や混乱が広がった。負傷者は周辺の病院に搬送され、骨折など重軽傷を負った人もいた。生存者の一人は地元テレビ局のインタビューで、「死ぬかと思った」と語った。

救助活動には国家防災庁(BNPB)や警察などが動員され、数十台の救急車が出動した。地元メディアによると、救助作業は難航しており、車両が大きく変形しているため、特殊な機材と技術を持つ要員が投入されている。

事故原因については現在も調査中、国家運輸安全委員会(KNKT)などが詳しい経緯を調べている。関係当局は踏切の安全管理や列車運行の制御体制に問題がなかったかを含めて検証を進める方針だ。

インドネシアでは鉄道事故がたびたび発生しており、安全対策の強化が課題となっている。2024年にも西ジャワ州で列車衝突事故が発生し、死者が出ている。今回の事故は首都圏で起きたことから社会的関心も高く、再発防止に向けた取り組みが強く求められている。

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