◎両軍はインド東部アルナチャルプラデシュ州の係争地で9日に衝突した。
インド、東部アルナチャルプラデシュ州の係争地近く(Getty Images)

インド軍は12日、東部アルナチャルプラデシュ州の係争地で自軍と中国軍の兵士が衝突し、双方に負傷者が出たと明らかにした。

インド軍の報道官によると、双方は同州の係争地で9日に衝突したという。インド軍はエスカレーションを避けるために撤退したという。

中国はコメントを出していない。

両軍は2020年6月、ヒマラヤのラダック地方ガルワン渓谷で衝突し、インド兵少なくとも20人、中国兵4人が死亡した。両軍はこの時、投石やこん棒で殴り合ったと伝えられている。

その後、両軍は係争地の境界線に沿って榴弾砲や戦車を展開し、兵士数万人を駐留させた。

係争地の境界は西のラダックから東部アルナチャルプラデシュ州まで続いている。中国はこの全域を自国の領土と主張している。両国は1962年、この境界線をめぐって戦争をした。

両国は国際社会の懸念を受け、ラダックの係争地から部隊を一部撤退させたが、アルナチャルプラデシュ州の境界付近では緊張状態が続いている。

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