コンゴ首都で暴動発生、野党が政府の憲法改正案に抗議、大統領の任期延長か
野党連合「C64(コアリション・アルティクル64)」が主催した抗議集会には多数の支持者が参加し、親政府派との間で小競り合いが発生。その後、衝突が拡大し、警察が催涙ガスを使用して群衆の排除に乗り出した。
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コンゴ民主共和国の首都キンシャサで12日、憲法改正に反対する野党の集会が暴動に発展し、政情不安が深まっている。野党側は改正案が実現すればチセケディ(Félix Tshisekedi)大統領の3選への道を開く可能性があるとして強く反発しており、政府との対立が激化している。
衝突は国会議事堂周辺で発生した。野党連合「C64(コアリション・アルティクル64)」が主催した抗議集会には多数の支持者が参加し、親政府派との間で小競り合いが発生。その後、衝突が拡大し、警察が催涙ガスを使用して群衆の排除に乗り出した。現場は一時騒然となり、市内各地でも緊張が高まった。
チセケディ氏は2019年に就任し、現在2期目を務めている。現行憲法では大統領の任期は2期までと定められており、任期制限そのものの改正が禁止されている。しかし現在、国民議会では国家機関の機能不全など非常事態において憲法上の制限を見直せるようにする法案が審議されている。野党はこれを「事実上の任期延長への抜け道」とみなし、民主主義への重大な脅威だと批判してきた。
一方、チセケディ氏はこれまで、国民投票で支持が得られれば3選に挑戦する可能性を否定していない。この発言は野党勢力の警戒感を一段と強め、権力集中への懸念が広がっている。過去にはカビラ(Joseph Kabila)前大統領(指名手配中)が任期終了後も権力維持を図ったとして大規模な抗議運動が発生し、多数の死傷者を出した経緯がある。そのため今回の動きは、多くの国民に当時の政治危機を想起させている。
今回の衝突では、2018大統領選でチセケディ氏に敗れた野党指導者マルタン・ファユル(Martin Fayulu)氏も負傷した。公開された映像では、ファユル氏の顔や衣服に血痕が確認され、支持者に支えられながら現場を離れる様子が映っていた。野党は政府に対し、弾圧を停止するよう求めている。
コンゴは現在、東部地域で反政府勢力「M23(3月23日運動)」との紛争が続くほか、エボラ出血熱への対応にも追われている。こうした中で政治対立が激化すれば、治安がさらに損なわれる可能性がある。憲法改正を巡る議論がどのような結末を迎えるのか、国内外から注目が集まっている。
