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インドと中国、関係改善を模索、BRICS首脳会議でモディ氏と習氏が会談

両国関係を左右する最大の懸案は国境問題である。
2026年9月12日/インド、首都ニューデリー、モディ首相(右)と中国の習近平国家主席(AP通信)

インドのモディ(Narendra Modi)首相と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は12日、ニューデリーで開かれたBRICS首脳会議に合わせて会談し、悪化していた両国関係の立て直しに向けて協議した。両首脳の対面会談は6年前にインド北部ラダック地方の係争地で死者を出す軍事衝突が起きて以降、関係改善を模索する動きが続く中で実現した。習氏のインド訪問は2019年以来となる。

習氏は会談で、中国はインドとの関係を「戦略的かつ長期的な視点」から捉えていると表明した。そのうえで、両国が互いの強みを生かし、相互に支援しながら共通の発展を追求する必要があると強調した。新華社通信によると、習氏はインドと中国は競争相手ではなく、互いの発展にとって脅威ではなく機会だとの考えも示した。

さらに習氏は、世界最大の人口を抱える両国がグローバルサウスの主要国として、多極的な世界秩序の構築や世界の平和と安定に貢献すべきだと訴えた。そして両国間では人的交流などの制度的な関係が徐々に再開し、貿易も拡大しているとして、経済や外交面での関係正常化を進める姿勢を示した。

これに対しモディ氏は、中国によるBRICSサミットの開催協力に謝意を表明した。インド外務省によると、モディ氏は両国関係を安定させるためには、係争中の国境地帯で平和を維持することが重要だと指摘し、過去に結ばれた合意を双方が順守するよう求めた。またモディ氏は「違いを紛争にしてはならない」と述べ、相互尊重、相互配慮、相互利益という三つの原則を掲げた。

両首脳は国境問題だけでなく、貿易不均衡やサプライチェーン、外国企業の市場アクセス、人的・文化的交流などについても協議した。インドは中国との貿易赤字が大きく、中国企業への投資や技術分野で規制を強化してきた一方、中国側はインドとの経済関係拡大を重視している。

両国関係を左右する最大の懸案は国境問題である。2020年の衝突ではインド兵20人、中国兵4人が死亡し、その後も両国は係争地域に多数の兵力を配備してきた。インドは国境沿いの軍事インフラを拡充、中国も道路や防衛施設を整備している。

また、インドが米国との戦略的関係を強めていることや、中国が推進する経済圏構想「一帯一路」にインドが警戒感を示していることも、両国の不信を根深くしている。

今回の会談は関係改善に向けた重要な一歩となる一方、国境、貿易、安全保障をめぐる対立は残っており、実際の関係安定化につながるかが今後の焦点となる。

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