HRW、ミャンマー軍政に女性政治犯の釈放要求、拷問や性的暴力の証言を公表
HRWがまとめた証言では、収容された女性たちが尋問や拘禁中に殴打されるなどの虐待を受けたほか、性的暴力にさらされた事例も報告されている。
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国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は23日、ミャンマーの刑務所などで収容されている女性の政治犯について、拷問や性的暴力、劣悪な衛生環境、生命を脅かす医療上の問題が報告されているとして、軍事政権に対し直ちに釈放するよう求めた。HRWは2021年2月の軍事クーデター以降、反軍政活動に関与した女性たちが拘束され、過酷な扱いを受けていると指摘している。
HRWがまとめた証言では、収容された女性たちが尋問や拘禁中に殴打されるなどの虐待を受けたほか、性的暴力にさらされた事例も報告されている。刑務所内では衛生状態が悪く、十分な食料や水、医療を受けられないケースもあるという。こうした証言は、元収容者や関係者らへの聞き取りなどを基にまとめられた。
ミャンマーでは2021年のクーデターで軍が実権を握って以降、軍政に反対する政治家、活動家、ジャーナリストらの拘束が相次いでいる。HRWによると、軍の拘束下で死亡した人は2200人を超えるとされる。また、拘束施設や軍事基地などでは拷問や性的暴力、医療の拒否、食料や睡眠の制限などが報告されている。
女性の政治犯をめぐっては、拘束そのものだけでなく、女性であることに関連した暴力や嫌がらせが問題となっている。HRWは、こうした扱いが単発の事例ではなく、軍による反対勢力への弾圧の一部として行われている可能性を指摘している。
軍政は国内の治安維持や反政府勢力への対処を進めていると説明している。一方、国際人権団体は、軍が民間人や活動家への弾圧を続けているとして批判を強めてきた。HRWは今回、女性政治犯を含むすべての不当に拘束された人々を釈放し、拘禁中の虐待について独立した調査を行うよう求めた。
ミャンマーではクーデターから5年以上が経過する中、軍と反体制派による内戦が続き、拘束や武力行使をめぐる人権問題も深刻化している。女性政治犯への処遇をめぐる今回の報告は、同国の拘禁施設における人権状況に国際的な関心を集めている。
