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タイ南部で襲撃相次ぐ、3人負傷、放火や爆発、当局が夜間外出禁止令

タイ南部はイスラム教徒が多数派を占める地域で、自治権の拡大を求める武装勢力と政府側との対立が2004年以降続いている。
2026年8月23日、タイ南部ナラティワート県、襲撃事件があった現場近くの通り(Getty Images/AFP通信)

タイ南部の3県で8月22日夜、放火や爆発など少なくとも51件の襲撃が相次いだ。タイ軍によると、襲撃は午後8時ごろから深夜にかけて複数の場所でほぼ同時に発生し、政府関連施設や車両などが破壊されたほか、少なくとも3人が負傷した。

特に深刻な被害が出たのはナラティワート県で、行政機関の建物や通信施設、車両などが攻撃対象となった。道路上ではタイヤが燃やされ、コンビニエンスストアでも火災が発生した。警察や消防が各地で対応する一方、治安部隊が道路を封鎖し、車両の検問を実施した。

当局によると、負傷者はいずれもナラティワート県で確認された。同県は襲撃を受けて、夜間外出禁止令を発出し、住民の移動を制限した。23日朝の時点では新たな大規模襲撃は報告されておらず、当局が各現場を調査するとともに、被害状況の確認を進めている。

タイ南部はイスラム教徒が多数派を占める地域で、自治権の拡大を求める武装勢力と政府側との対立が2004年以降続いている。この紛争による死者は7000人を超え、治安部隊や政府機関などを狙った襲撃が繰り返されてきた。地元メディアによると、今回の一連の攻撃について、犯行声明を出した組織は確認されていない。

中央政府は長期化する南部紛争の解決に向け、和平協議を進めているものの、武装勢力との対話はたびたび停滞している。今回、短時間に多数の地点を狙った攻撃が発生したことで、南部の治安情勢が依然として不安定であることが改めて示された。

今後、当局が実行主体や攻撃の目的を特定できるか、和平協議にどのような影響を及ぼすかが焦点となる。

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